【法令解説】ミラーだけ見て車線変更してない?死角に潜むバイクと、プロが必ず行う「目視」の重要性
車線変更をしようとして、サイドミラーを確認。
「よし、何も来ていないな」と思ってハンドルを切ったら……
「プーーッ!!」
突然
そんな経験はありませんか?
「ミラーには何も映っていなかったのに、どこから現れたの?」
実は、その車やバイクは、最初からそこにいたのです。ミラーには映らない**「死角」**の中に。
今回は、運転の中で最も重要な**「死角の恐怖」と、それを防ぐ唯一の方法である「目視確認」**について解説します。
■ 1. ミラーは万能ではない
まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。
**「ミラーで見える範囲は、ごく一部しかない」**ということです。
・ルームミラー: 真後ろしか見えない。(画像の黄色部分)
・サイドミラー: 斜め後ろの「遠く」は見えるが、「すぐ横」は見えない。(画像の青色部分)


恐怖の「真横」
特に
ここに並走している車やバイクは、サイドミラーには一切映りません。

【実録】千種区 千代田橋でのヒヤリハット
過去に一度、千種区の千代田橋にて、私が他車のミラーの死角に入ってしまい、見落とされそうになったことがありました。
実際のドライブレコーダーの映像をご覧ください。
① 信号が青になり、前の車に続いて発進

② 右の車が左合図を出す
(※ただし、運転中は前方に意識があるため、横の車のウインカーには気づきにくいものです)

③ 右の車両が、少しずつこちら(左)の車線に移動してくる
相手のドライバーからは、私が死角に入っており見えていません。ここでようやく異変に気が付き、私は慌ててブレーキを踏みました。

④ 速度が落ちたことで、ギリギリ接触を回避
私がブレーキを踏んで下がったことで、相手の車の後ろに入り、衝突を免れました。

⑤ 相手は気が付かずに走り去る
相手のドライバーは、最後までヒヤッとしたことに気づいていない様子でした。

実際にこのようなケースは、非常に多くあります。
しかも、死角に入るのはバイクのような小さな車両だけではありません。
**「死角に注意を向ける(見る)」とともに、「自身が死角に入り続けない(見られる)」**運転も大切です。
■ 2. 首を振る勇気「目視確認」
死角を消す方法は、たった一つしかありません。
**「自分の目で直接見る(目視)」**ことです。
正しい目視のやり方
1 ミラーを見る。
2 合図(ウインカー)を出す。
3 もう一度ミラーを見る。
4 顔を横に向けて(肩越しに)死角を見る。
5 ハンドルを操作する。
この「4」の動作が命綱です。
時間は0.5秒で十分です。じっと見つめる必要はありません。「そこに何かいないか?」という安全確認の仕上げをするだけでいいのです。
■ 3. 「見すぎ」も危険?バランスが大事
「じゃあ、ずっとキョロキョロしていればいいの?」
と
目視に時間をかけすぎると、今度は**「前方不注意」**になり、前の車に追突してしまいます。
・基本は前方:9割
・ミラー: チラチラ見る
・目視:曲がる直前に一瞬だけ
このバランスが大切です。
初心者のうちは「見るのが怖い」と思うかもしれませんが、**「見ないでぶつかる方がもっと怖い」**と肝に銘じてください。

レッスン中は、皆さんの習熟度に応じて、インストラクターが事前にタイミングを見たり、確認のお手伝いを行いますのでご安心ください。
■ まとめ|「いないはず」ではなく「いるかも」
今回のポイントを整
1 ミラーには死角がある(特に真横)。
2 車線変更や左折時は、必ず**目視(首振り)**をする。
3 目視は**「一瞬チラッと」**でOK。
「誰もいないだろう」という思い込みが、一番の事故原因です。
「死角にバイクがいるかもしれない」と疑ってかかることが、安全運転への第一歩です。
愛知ペーパードライバースクールでは、
「目視のタイミングが分からない」
「車線変更が怖くてできない」
という方のために、助手席で「今、見て!」と具体的に指示する実践レッスンを行っています。


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2025年4月15日
