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【法令解説】歩行者の横、どれくらい空ける?「安全な間隔」の目安と、雨の日に絶対やってはいけない「泥はね運転」

住宅街の狭い道を運転中、前を歩いている歩行者がいて、追い越すのに緊張したことはありませんか?

また、皆さんが歩行者の立場の時に、「ぶつからなければいい」と言わんばかりの距離を、速度も落とさずギリギリで走り抜ける車に恐怖と怒りを覚えたことはありませんか?

歩行者の立場からすると、背後から鉄の塊(車)が猛スピードで近づいてくるのは**「凶器」でしかありません。
道路交通法では、事故を防ぐだけでなく、
「歩行者に不安を与えないこと」**もドライバーの義務とされています。

今回は、歩行者の横を通過する際の**「恐怖心を与えない距離と速度」、そして雨の日にやりがちな「泥はね運転」**のルールについて解説します。


■ 1. 「安全な間隔」って何メートル?

法律では「安全な間隔をあける」とありますが、具体的にどれくらい空ければいいのでしょうか?
プロが教える目安は以下の通りです。

① 前から来る歩行者:【1メートル以上】

歩行者がこちら(車)を見ていて、気づいている場合です。
お互いに認識しているので、**約1メートル(普通車のドア全開程度)**空いていれば、比較的安全にすれ違えます。

正面ですれ違う時には1メートル以上を確保

② 後ろから追い越す歩行者:【1.5メートル以上】

対面する歩行者より、こちらの方が危険です。
歩行者は後ろが見えていません。車の接近に気付かず、急に横断したりよろけたりする可能性があります。

そのため、前方から来る時よりも広く、**1.5メートル〜2メートル以上(普通車のドア1.5枚分以上)**の間隔を空ける必要があります。

歩行者の後ろから接近する場合は、1.5メートル以上を確保

【実例】中川区十一番町の狭い路地

ところが、交通量の多い幹線道路ならともかく、住宅街では対向車はもちろん、歩行者とすれ違うのさえギリギリの場所も多くあります。
電信柱や標識などの設置により、所々さらに狭くなっていることもあります。

中川区十一番町5 住宅街の狭い路地

場合によっては、それほど狭い道路でなくても歩行者が左右の両側に分かれて歩いている場合もあり、左右双方の歩行者に対し安全な間隔が必要になり、結局は通り抜けるスペースの確保が難しくなります。


■ 2. 間隔がないなら「徐行」

では、道が狭くて、どうやっても1.5メートルも空けられない時はどうすればいいのでしょうか?

答えは、**「徐行(すぐに止まれる速度)」**することです。

  • 間隔が広い→ 状況を見ながら適切な速度を選択
  • 間隔が狭いゆっくり(時速10km以下)またはしばらく止まって

「待つ」という選択肢

特に、子供や高齢者の方、または自転車がふらついている場合は、徐行でも危ないことがあります。
その時は、無理に追い越そうとせず、**「広い場所に出るまで後ろをついていく」か、「通り過ぎるまで止まって待つ」**のが正解です。

「遅いな…」とイライラせず、「転ぶかもしれない」と予測して見守る余裕を持ちましょう。


■ 3. 雨の日は注意!「泥はね」は立派な違反です

次に、雨の日の運転についてです。
水たまりの上を勢いよく走って、歩行者に泥水をかけてしまった……。
これはマナー違反ではなく、**「泥はね運転違反」**という交通違反です。

水たまりがあるときには、速度を落とし泥をはねない

【実体験】小学生の頃の記憶

私自身も小学生の頃、車が勢いよく水たまりに入ったせいで泥水を浴び、びしょ濡れの状態で学校へ行った記憶があります。
ただでさえ憂鬱な雨の日が、さらに嫌な思い出になってしまいました。

車の中にいると気づきにくいですが、歩行者にとって「泥水」は最悪の被害です。

雨の日の走り方

  • 水たまりを見つけたら、避ける減速する
  • 歩行者が近くにいたら、**水が跳ねない速度(徐行)**まで落とす。

「見えていなかった」「わざとじゃない」は通用しません。
雨の日は、晴れの日以上に「歩行者への思いやり」が試される日だと考えてください。


■ まとめ|「自分が歩いていたら?」と想像する

今回のポイントを整理します。

  1. 歩行者の後ろを通る時は、1.5m以上空ける。
  2. 間隔が取れないなら、徐行するか止まる
  3. 雨の日は、水たまりでの泥はねに細心の注意を払う。

運転席に座ると、どうしても「早く通りたい」という心理が働きます。
しかし、そんな時こそ**「もし自分が、子供連れでそこを歩いていたら?」**と想像してみてください。
きっと、アクセルを緩めることができるはずです。

愛知ペーパードライバースクールでは、
「狭い住宅街での歩行者とのすれ違いが怖い」
「どれくらいまで近づいていいのか車両感覚が分からない」
という方のために、助手席で「今は止まりましょう」「この速度なら大丈夫」と具体的にアドバイスするレッスンを行っています。

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愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣

2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。

中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。

2025年3月18日

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