【法令解説】右折矢印でUターンはOK?名古屋と豊橋で違う「矢印信号」のルールを完全攻略
愛知県、特に名古屋市内を走っていると、**「矢印信号」**の多さに驚かれる方が多いです。
時差式信号や、右折専用レーンの整備が進んでいる名古屋ならではの光景ですが、レッスン中お客様からはこんな質問をよく頂きます。
「右折矢印の時って、Uターンしてもいいんですか?」
「左の矢印が出た時、直進はダメなんですか?」
信号の基本は「青・黄・赤」ですが、この**「矢印」**のルールを正しく理解していないと、思わぬ違反や事故に繋がることがあります。
今回は、名古屋で必須の**「青色の矢印信号」と、愛知県内でも一部の地域(豊橋市)でしか見られないレアな「黄色の矢印信号」**について、まとめて解説します。
■ 基本にして最重要!「青色の矢印信号」
まず、最もよく見る「青色の矢印」です。
意味はシンプルで、**「矢印の方向に進むことができる(赤信号でも行ってよし)」**となります。
しかし、単純なようでいて、実は多くのドライバーが迷うポイントが2つあります。
疑問①:右折矢印で「Uターン(転回)」はできる?
結論から言うと、「できます(OKです)」。
かつては禁止されていましたが、平成24年(2012年)4月1日の法改正により、**「右折の矢印信号で、右折および転回(Uターン)ができる」**というルールに変更されました。

ただし、当然ですが**「転回禁止」の標識がある場所ではNG**ですので、標識の見落としには注意してください。
私もレッスン中によく見かけるのは、名古屋市中村区にある畑江通5の交差点です。
ここは、黄金方面に走行していると対向車側に名古屋高速烏森インターがあるため時折転回をして向きを変える方を見かけます。
反対車線にある名古屋高速烏森インターに向かう転回車を見かける中村区畑江通5の交差点
ここは転回禁止の標識はありませんが、交通量が多く、無理に回ろうとすると他の交通を妨げる恐れがあります。
(※法的にはOKでも、交通を妨害する場合は禁止されます)
そもそも、自動車学校の教習では「Uターン」の練習をしません。
初心者の方にとって、交通量の多い交差点でのUターンは非常に難易度が高いため、**「無理に回らず、左折や右折で迂回する」**のが最も安全で安心な選択です。
疑問②:前の車が動かない!「見落とし」の多発
矢印信号は、点灯しても「ボヤッ」と光るため、漫然と運転していると見落としがちです。
私のレッスン中でも、
「直進や左折の矢印が出ているのに、赤信号だと思い込んで発進しない」
というケースをよく見かけます。
実際このような、なじみのない左青矢印や直進青矢印がある交差点では、レッスン中のお客様も非常に戸惑うことが多い場所です。

またこのような場所では、左青矢印信号に気が付かないとその結果、後続車にクラクションを鳴らされているのをよく見かけるのが名古屋市東区にある高岳交差点です。
クラクションを鳴らされて焦って急発進……なんてことにならないよう、信号の変化を「予測」して見ておくことが大切です。
(※ちなみに、催促のクラクションは違反になる可能性がありますので、鳴らす側も注意が必要です)
疑問③:前の車が動き出した!「勘違い」の多発
この青矢印信号は、矢印の方向に進む方だけ進むことができます。ところが、周囲の車が動き出したことで青信号と勘違いしてしまう方がいらっしゃいます。
直進青矢印しかでていないのに、左折車が動き出したり右折車が交差点の中に進入してしまう光景をよく見かけます。当然これらの行為は、信号無視になります。

過去に一度、中川区山王橋交差点でその矢印信号の勘違いが原因でパトカーに止められた車を目撃したこともあります。前の車が勘違いして動き出しても冷静にご自身で判断するのが大切です。
■ 【要注意】自転車と原付はルールが違います
ここで一つ、非常に重要な例外があります。
それは**「原動機付自転車(原付)」と「軽車両(自転車)」**です。
車(自動車)にとっては「進んでもよい」の矢印信号ですが、
「二段階右折」をしなければならない原付や自転車は、右折矢印に従って曲がることはできません。
彼らにとって右折矢印は「赤信号」と同じ扱いです。
向きを変えた先で、正面の信号が青になるのを待たなければなりません。
最近は自転車の取り締まりが厳しくなっていますので、普段車に乗る方も、自転車利用時は気をつけてください。
■ 愛知県のレア信号!「黄色の矢印」とは?
さて、ここからは少しマニアックですが、愛知県民なら知っておきたい**「黄色の矢印」**のお話です。
「え、矢印って青だけじゃないの?」
名古屋市周辺(尾張地方)にお住まいの方は、そう思うかもしれません。
しかし、愛知県豊橋市周辺に行くと、この「黄色の矢印信号」を目撃することがあります。
正体は「路面電車」専用の信号

黄色の矢印信号は、**「路面電車は、矢印の方向に進むことができる」**という意味です。
豊橋市には**「豊橋鉄道(通称:市電)」**が走っています。
この信号は電車のためのものなので、私たち自動車のドライバーは、この矢印に従ってはいけません。
・青色の矢印= 車は進んでOK
・黄色の矢印= 車は進んではダメ(路面電車だけOK)
私も、以前豊橋市を運転した際に、普段見慣れない路面電車の存在にドキドキしたのを覚えています。地元の方にとっては、見慣れた光景ですが、住んでいる地域に路面電車が存在していないとかなり緊張すると思います。
そんな中さらに見慣れない黄色の矢印信号が出てくるとパニックになってしまうのではないでしょうか。
もし転勤や旅行で豊橋市(あるいは路面電車のある広島や長崎など)に行く際は、「黄色い矢印は無視する」と覚えておいてください。
■ まとめ|矢印信号は「勘違い・間違い」の宝庫
今回のポイントを整理します。
1 青色の右折矢印=UターンもOK(標識がない限り)
2 自転車・原付= 右折矢印では進めない(二段階右折の場合)
3 黄色の矢印=路面電車専用(車は進めない)
特に名古屋市内は、時差式信号や複雑な矢印信号が多く、初心者の方が最も「判断に迷う」エリアの一つです。
特に名古屋市は、新たな路面公共交通システム「SRT(Smart Roadway Transit)」が運行を開始します。その為、名古屋市の道路環境が大きく変わることが考えられます。
「この交差点の矢印、いつもタイミングが分からなくて怖い」
「Uターンしていい場所なのか判断できない」
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愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2025年1月16日

