愛知ペーパードライバースクール

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【安全知識】右折時に「対向車の後ろ」が見えますか?交差点とカーブに潜む死角と、事故を招く「ショートカット右折」の危険性

交差点で右折待ちをしている時、
対向車線にも「右折待ちのトラック」が止まっていて、その向こう側(直進車)が見えなくて困ったことはありませんか?

右折車の死角

「見えないけど、たぶん来てないだろう」
と思ってハンドルを切るのは、ロシアンルーレットと同じくらい危険です。

交差点やカーブには、構造上どうしても**「見えない場所(死角)」が生まれます。
今回は、交差点で事故を起こさないための
「死角の消し方」と、絶対にやってはいけない「危険な曲がり方」**について解説します。


■ 1. 右折時の最大の敵「対向右折車」

右折する際、対向車線に「右折待ちの車」がいると、その車の後ろが死角になります。
特に相手がトラックやバスの場合、対向車線の様子は全く見えません。

ここでまず、この死角を減らすために効果的なのが、**「道路の中央に寄る」**ことです。
道路交通法(第34条)でも、「あらかじめできる限り道路の中央に寄り…」と定められています。
お互いが中央に寄ることで、死角を小さくする意図があるのです。

できるだけ中央によるとお互いの死角が小さくなる

「ダイヤモンド」を意識する

さらに死角を減らすためには、**「交差点の中心近くまでまっすぐ進んで待つ」**ことが重要です。
お互いの車が交差点の中心内側を通り合う(ダイヤモンドカット)位置まで出れば、車の角度が変わり、死角の裏側がさらに見えるようになります。

逆に、手前で斜めに止まってしまうと、死角はいつまでも消えません。

【現場のリアル】慣れている人ほど危ない?

レッスン中、どうしても死角で対向車が見えない場面に遭遇することがあります。そんな時、ドライバーによって行動が大きく異なります。

企業ドライバーの方(営業車など):
毎日運転していて慣れているせいか、「見えなくてもたぶん大丈夫」と進んでいかれる傾向が強いです。

ペーパードライバーや初心運転者の方:
不安が強いため、信号が変わるか、対向右折車がいなくなるまで「待つ(動かない)」方が多いです。

どちらが良いかと言えば、安全面では後者(待つ勇気)が正解です。
一か八かの運転は、いつか必ず大きなトラブルを招きます。「見えないなら行かない」が鉄則です。


■ 2. 絶対NG!「ショートカット右折」の罠

早く曲がりたいからといって、交差点の中心まで行かずに、手前から斜めに切り込んでいく右折。
これを**「ショートカット右折(早曲がり)」**と言います。

これ、マナーが悪いだけでなく、**「自分自身を危険に晒す行為」**なんです。

なぜショートカットが危険なのか?

1 死角が増える:
斜めに突っ込むと、車のピラー(窓枠)が視界を遮り、横断歩道の歩行者が見えなくなります。

2 右から来る車と正面衝突:
右折先の道路の「対向車線(右側)」にはみ出しやすくなります。

    「急がば回れ」の言葉通り、**「直角に、深く曲がる」**ことが、視界を確保する一番の方法です。

    青矢印が正しいライン、赤い車が危険なショートカット

    街中を見ていると、非常に多くの方がこのショートカット右折をしています。
    私のレッスン受講者の方も、前の車につられて同じラインをなぞってしまい、ショートカットしてしまうことがあります。
    「前の車が間違っているかもしれない」と疑い、正しいラインを通るように意識しましょう。


    ■ 3. 「カーブ」と「左折」の死角

    カーブの死角:カーブミラーを信じすぎない

    見通しの悪いカーブや曲がり角。
    カーブミラーがあれば安心……ではありません。ミラーには**「映らない範囲」**がありますし、距離感が掴みにくいです。

    天白区野並 見通しの悪い交差点のカーブミラー

    ミラーはあくまで「補助」。「何か来るかも」と予測して、いつでも止まれる速度で進入してください。

    左折の死角:巻き込み確認の徹底

    左折時は、左後ろ(サイドミラーの死角)にバイクがいます。
    これは以前の記事でも触れましたが、**「曲がる前に、首を振って目視」**を徹底してください。

    特に注意が必要なのが、**「信号のない交差点(路地)」**です。
    信号がある大きな交差点ではミラーを見る方も、住宅街に入ると「車が来るかどうか(右側)」ばかり気にしてしまい、左後方や左前方への意識が薄れがちです。

    天白区島田 信号の無い交差点と左側を走行する自転車

    また、**「見通しの悪い路地から幹線道路へ出る時」**は、右の車の切れ目ばかりを見て、左(歩道上の自転車など)を見落としがちなので要注意です。
    左折の時は、どんな場所でも「左の死角」を疑ってください。


    ■ まとめ|「見やすい位置」まで動く技術

    今回のポイントを整理します。

    1 対向右折車の陰は見えない。死角を少なくする体制を整えるか、待つ。

    2 ショートカット右折は、自ら死角を作る危険行為。

    3 カーブや左折では、ミラーだけでなく目視と徐行で確認する。

      「見えない」と嘆く前に、「見える位置まで車を誘導する」、あるいは**「見える速度(徐行)まで落とす」**。
      これが、死角を攻略するプロの技術です。

      愛知ペーパードライバースクールでは、
      「右折時の死角が怖い」
      「カーブミラーの正しい見方を知りたい」
      という方のために、死角を克服する実践的なレッスンを行っています。

      愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
      服部 寛嗣

      2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
      10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
      現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
      年間延べ約200名のサポートをしています。

      中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
      教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
      幅広い資格を保有。

      2026年2月28日

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