【緑区の難所】交差点じゃないのに事故多発?国道23号「東森前区間」の正体|折戸渋滞で起きる“減速遅れ”と防衛運転術
「前はスムーズに流れているのに、突然ブレーキを踏むことになってヒヤッとした…」
「気づいた時には前の車が完全に止まっていて、あわや追突するところだった…」
このような経験はありませんか?
名古屋市緑区大高町にある**「東森前(ひがしもりまえ)付近」の国道23号(名四バイパス)**は、国土交通省の「第5次事故危険箇所」にも指定されている、非常に注意が必要な区間です。

しかもこの場所、一般的な危険箇所とは違い、👉 **「交差点ではなく、直線道路の一定区間」**が指定されています。
一見すると見通しも良く、とても走りやすそうに見えるこの道路。しかし実際には、警察の事故データでも「追突事故」が圧倒的に多発しています。この道路は、“流れる場所”ではなく“止まり始める場所”です。
緑区には初心者がつまずきやすい危険ポイントが複数あります。
👉【緑区の難所まとめはこちら】
本記事では、事故データ・道路構造・実際の講習経験をもとに、👉 「なぜ直線なのに事故が起きるのか」 👉 **「どうすれば防げるのか」**をプロの視点で徹底解説します。
1. 事故データが示す特徴|“追突事故”が圧倒的多数
警察の事故データ(2019年〜2024年)を確認すると、この東森前区間では非常に分かりやすい特徴が見られます。
- 南区方面(名古屋方面)へ向かう事故:追突が目立ち進路変更時の側方の接触も非常に多く確認できます。
- 豊明方面へ向かう事故:南区方向に比べ件数自体は少ないものの、追突や側方の接触が確認できます。
このように、👉 「南区(名古屋)方面」に向かう車線に事故が異常に集中しています。
これは、南区方面へ向かう流れは「高架が終わり、信号による渋滞が始まる場所」であるのに対し、反対の豊明方面は「高架が始まり、渋滞が終わる区間」であることが影響していると考えられます。

さらに、その事故の大半が**「追突事故(前方車両への衝突)」**です。
つまりこの場所は、👉 **「ドライバーの減速の遅れ」**によって重大な事故が起きる道路だと言えます。
2. なぜ危険?この直線区間に潜む“3つの罠”
見通しが良い直線道路で、なぜドライバーは減速が遅れてしまうのでしょうか?そこには、この場所特有の恐ろしい罠が隠されています。
① 折戸交差点の影響による“見えない渋滞の最後尾”
この区間の最大の特徴は、南区方面に走行していると👉 この少し先にある「折戸交差点」の渋滞の影響をモロに受けることです。

以前の記事でも解説しましたが、折戸交差点は、蒲郡方面から約50km続く「信号のない高架区間」が終わる最初の信号交差点であり、慢性的な大渋滞が発生しています。
その折戸交差点の渋滞の最後尾が、ちょうどこの「東森前付近」まで伸びてくるのです。
その結果、東森前付近では**「さっきまでビュンビュン流れていた車が、突然目の前で詰まり始める」**という現象が頻発し、気づくのが遅れた車が次々と追突してしまうのです。
👉 [参考記事:追突事故ワースト常連!「折戸交差点」を安全に走るプロの鉄則] (※内部リンク)
② 高速道路のような“スピードの錯覚”
国道23号は信号が少なく、道幅も広いため、長距離を一定の速い速度で走ることができます。そのため、ドライバーは無意識のうちに**「ここは高速道路だ」「この先もずっと流れているはずだ」という錯覚**に陥りやすくなります。
しかし実際には、この区間では👉 すでに前方の車は減速を始めています。
この「流れているという思い込み」と「実際の減速」の認識のズレが、ブレーキを踏むタイミングを遅らせ、追突事故の決定的な原因になります。
③ トラックの視界遮断+沿道施設による“不意の減速”
この区間は物流の大動脈であるため、大型トラックが非常に多く走っています。トラックの後ろを走っていると前方の渋滞や信号が全く見えなくなり、状況が読みづらくなります。

👉 【この区間の本質】
ここは「気持ちよく走り抜ける場所」ではなく、👉 **「渋滞に向けて“止まり始める”場所」**なのです。
3. 【実体験】“譲られた安心”の直後に潜む死角!すり抜けバイクの恐怖
実際の南区在住のお客様(20代男性・Tさん)のペーパードライバー講習中、この周辺エリアで起きた、追突とは別の「もう一つの恐ろしい危険」をご紹介します。
知多半島道路(大高線)から国道23号へ合流する際のことです。
本線である国道23号は渋滞しており、車がノロノロと連なっていました。Tさんが右へ進路変更(合流)しようとウインカーを出したところ、後方の車がスピードを緩め、親切に道を譲ってくれました。
Tさんは「あ、入れてくれる!」とホッとして、車線変更をするために、**最後に再確認で「目視」**を行いました。
しかし――
👉 その瞬間、譲ってくれた車のさらに左側の死角(すり抜けライン)から、1台のバイクが猛スピードですり抜けてきたのです!
.jpg)
バイクははるか後方から接近しており、渋滞中の車両の脇をすり抜けるつもりだったため、あまり減速していませんでした。そのため、合流前のミラー確認時にはまだ遠くにおり、認識できない状態だったのです。
ここまでの練習の成果で、Tさんが「最後に目視」をしたことでバイクの接近に気がつき、無事にやり過ごすことができました。
👉 「見えているつもり」「譲ってもらったという安心感」が最も危険であることを、痛烈に実感した瞬間でした。渋滞中は、車の隙間から必ず二輪車が来るという前提で動かなければなりません。
4. プロが教える!追突と接触を防ぐ4つの鉄則
スピードが乗った状態から急停止が迫るこの区間で、事故を防ぐためのプロの防衛運転術をお伝えします。
鉄則①:車間距離は“1.5倍〜2倍”が基本
流れが速い道路ほど、いざという時のための「空間の余裕」が必要です。前の車がブレーキを踏んでから自分が減速するまでに必要な距離を、意図的に広く(通常の1.5〜2倍)確保してください。
鉄則②:視線は「2〜3台先」へ向ける
前の車のテールランプだけを見ていると、必ずブレーキが遅れます。👉 **「そのさらに先の車」や「前車の窓越しに見える景色」**へ視線を上げ、はるか前方の渋滞の兆候をいち早く察知してください。
鉄則③:予備制動(ポンピング)で後続車に伝える
前方の渋滞に気づいたら、いきなり急ブレーキを踏むのではなく、👉 **「ブレーキペダルを優しく数回に分けて踏み、ブレーキランプを点滅させる(予備制動)」**を行ってください。これにより、自分の後ろを走る車に「この先で止まりますよ」と警告でき、オカマを掘られるリスクを激減させることができます。
鉄則④:渋滞では“すり抜けバイク”を常に警戒する
実体験のエピソードの通り、渋滞で車が停滞している時は、👉 **「車の死角から必ずバイクやすり抜けの自転車が来る」**という前提で行動してください。進路変更の際は、ミラーだけでなく「最後の目視」が命を救います。
5. 東森前区間周辺の「よくある質問(Q&A)」
Q. なぜ交差点でもない直線道路なのに事故が多いのですか?
A. 慢性的な「渋滞の始まり地点」だからです。
手前まではスムーズに流れているように見えても、実際はこの区間から急激な減速が始まっています。その「スピード感のギャップ」にドライバーの判断が遅れることで、直線道路での異常な追突事故が発生します。
Q. 一番危険なタイミングはいつですか?
A. 「スムーズな流れから、減速に変わる瞬間」です。
この“切り替わり”にどれだけ早く気づけるかが安全を左右します。スピードが出ている時ほど、遠くを見る意識が必要です。
Q. ペーパードライバーでも走れますか?
A. 通行は可能ですが、「止まる準備」を強く意識してください。
幹線道路だからと「周りの速い流れに乗らなきゃ」という意識が強すぎると、事故リスクが跳ね上がります。流れに乗るよりも「いつでも止まれる準備(車間距離)」を優先して運転してください。
今回の場所だけでなく、緑区には他にも注意すべきポイントがあります。
👉【緑区の難所まとめを見る】
6. まとめ|この道路は「止まる準備」ができるかがすべて!
今回のポイントを整理します。
- 東森前付近(国道23号)は、交差点ではないのに国指定の事故危険箇所。
- 先の「折戸交差点」の渋滞が伸びてくるため、流れている状態から突然詰まる。
- 「車間距離の確保」「遠くを見る視線」「早めの予備制動」で追突は完全に防げる。
- 渋滞中の合流や進路変更は、死角からの「すり抜けバイク」に徹底注意。
この区間の本質は非常にシンプルです。
「流れているように見えて、実は止まり始めている」。そのズレで事故が起きるのです。
つまりここは、👉 **「流れに乗る道路ではなく、止まる準備をする道路」**だということを忘れないでください。
「幹線道路での減速のタイミングがどうしても分からない…」
「スピードが出ている道は、追突しそうで不安…」
そんな方は、ぜひ**『愛知ペーパードライバースクール名古屋校』**にご相談ください。
マイカー(または教習車)の助手席に補助ブレーキを取り付け、私が隣でしっかりと安全を確保します。実際の危険箇所を走りながら、
- 安全な車間距離の取り方
- 遠くを見る視線の使い方
- 渋滞時の合流やバイクへの危険予測
を一つひとつ丁寧に、実践的に身につけていただけます。
まずはLINEから、あなたの「怖い」「不安だ」というお気持ちをそのままお聞かせください。一緒に名古屋の難所を安全に攻略していきましょう!
▼ お申し込み・お問い合わせはこちら ▼


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2026年3月30日
