【運転テクニック】高速道路で車がふらつく原因は「横風」?吹き流しの見方とトラック風圧の対処法
高速道路を走っている時、
「ハンドルを真っ直ぐにしているのに、車が勝手に左右に動く」
と感じたことはありませんか?
それは、**「横風」や「路面の傾き(バンク)」**の影響を受けているからです。

特に、伊勢湾岸道のような「橋の上」や、大型トラックの横を通過する時は、強烈な風圧を受けます。
今回は、見えない敵である「風」に対処するための**「ハンドル操作のコツ」と「予兆の読み方」**について解説します。
■ 1. 「吹き流し」で風速を読む
高速道路には、こいのぼりのような**「吹き流し」**が設置されています。
これは単なる飾りではありません。風の強さを教えてくれる計器です。

角度で分かる風の強さ
・ダラリと垂れている: 無風〜微風。安心です。
・斜め45度: 風速5m以上。少しハンドルが取られます。
・真横(90度): 風速10m以上。かなり危険です。
※高速道路では風速10m以上になると、速度規制(50kmなど)が出る場合もあります。
「あ、真横になびいているな」と思ったら、**「いつ流されてもおかしくない」**と覚悟して、ハンドルを両手でしっかり握ってください。
■ 2. ここが危ない!「風の通り道」
風が強くなりやすい場所には共通点があります。
・トンネルの出口:
山で遮られていた風が、出口で一気に吹き付けます。「抜けた瞬間」に車が横に飛ばされるので要注意 です。
・橋の上(名港トリトンなど):
遮るものがないため、海風が直撃します。
・防音壁の切れ目:
都市高速(名古屋高速)で壁が途切れた瞬間、ビル風を受けることがあります。
・高架道路:
名古屋高速のような高架区間では、周囲に遮るものが少ないため横風を受けやすくなります。
【実体験】名港トリトンの恐怖
私は出張インストラクターとして愛知県内様々な場所にお伺いしていますが、愛知県の強風ポイントといえば**「名港トリトン」**が思い浮かびます。
伊勢湾岸自動車道の東海IC~飛島IC間にある3つの橋(名港東大橋、名港中央大橋、名港西大橋)の愛称です。

写真のように、前方にかかる橋とその手前には、**「横風注意」**の警戒標識が目に入ってきます。
景色がとてもきれいで、本当はゆっくりと眺めたいところですが、この場所は風も強い日が多く、また周囲に大型トラックも多いため非常に気を遣う場所です。
油断すると、自車が風に煽られることはもちろん、周囲の車が風に煽られて寄ってくることに巻き込まれる可能性もあり、毎回緊張感をもって運転しています。
■ 3. トラックの横は「吸い寄せられる」?
大型トラックやバスを追い越す時、
「車体がトラックの方に吸い寄せられる」
ような感覚になったことはありませんか?
これは、大型車が空気を押しのけて走っているため、その側面に気圧の変化が起きるからです。
そのため、近づくと引き寄せられるような感覚になり、追い越した瞬間に外側へ押し出されることがあります。

【対策】
・トラックの横に並ぶ時間を短くする(サッと追い越す)。
・「吸われるかも」と予測して、ハンドルをしっかり持つ。
特に横風が強い日は、大型トラックの横を通過する瞬間に車が大きく振られることがあります。
追い越す時はハンドルをしっかり持ち、できるだけ短時間で通過しましょう。
■ 4. 高速でのハンドルは「数ミリ」操作
最後に、高速道路でのハンドル操作の基本です。
時速100kmで走っている時、一般道と同じ感覚でハンドルを切ると、車は急激に動いて横転の危険があります。
11時55分〜12時05分の範囲
イメージとしては、時計の針で**「11時55分から12時05分」**の間。
一般道のように大きくハンドルを切る必要はありません。ほんの少し動かすだけで車は十分に進路を変えます。
「急ハンドル」は命取りです。
風で流された時も、慌てて戻そうとせず、じわっと修正するように心がけましょう。
■ まとめ|風は見えないけど「読める」
今回のポイントを整理します。
1 「吹き流し」の角度で風の強さを知る。
2 トンネル出口と橋の上は、ハンドルをしっかり握る。
3 高速でのハンドル操作は**「じわっと数ミリ」**。
風は見えませんが、吹き流しや地形を見れば「ここは風が強いはずだ」と予測できます。
予測ができていれば、急な横風にも落ち着いて対処できますよ。
愛知ペーパードライバースクールでは、
「伊勢湾岸道の横風が怖くて走れない」
「高速でのハンドルのふらつきを直したい」
という方のために、横風対策を含めた実践レッスンを行っています。


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間延べ約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2026年3月7日
