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【危険予測】青信号でも安心できない?直進車が巻き込まれる「右直事故」の予兆

青信号の交差点。
あなたは直進しようとしています。対向車線には、右折待ちの車がいます。

「こっちは青だし、直進優先だから、相手は待ってくれるはず」
そう信じて交差点に入った瞬間、右折車が目の前に飛び出してきた……!

これは**「右直事故(うちょくじこ)」**と呼ばれます。右直事故は、交差点事故の中でも衝突速度が高く、重大な結果になりやすい事故の一つです。
たとえ相手が悪くても(無理な右折)、ぶつかってしまえばあなたも怪我をしますし、車も壊れます。

今回は、「自分は優先だ」と思っているあなたが**「もらい事故」**を防ぐための、プロの防衛運転テクニックを解説します。


■ 1. なぜ相手は「無理な右折」をするのか?

「直進が優先」というのは、ドライバーなら誰もが知っているルールです。
それなのに、なぜ右折車は突っ込んでくるのでしょうか?

法律に「優先」とは書いていない?

そもそも、直進は本当に「優先(絶対的な権利)」なのでしょうか?
道路交通法(第37条)の原文には、このように記載されています。

「車両等は、交差点で右折する場合において、(中略)直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない」

実は「優先」という言葉はどこにも見当たらないのです。
あるのは、**「進行妨害をしてはならない(邪魔をしてはいけない)」**という表記だけです。

言い方を替えれば、**「邪魔さえしなければ、右折が先に曲がっても良い」**とも読み取れます。

中区東桜2丁目 東新町交差点 右折待ちをする車と直進車

つまり、「行くか、待つか」の判断は、右折車のドライバーに委ねられています。
彼らは独自の判断基準で「これなら邪魔にならないだろう」と曲がってきます。

判断を誤らせる3つの原因

しかし、その判断はしばしば間違います。

 1 距離感の錯覚:
 「まだ遠くにいるから間に合う」と、直進車の速度を見誤っている。

 2 焦り(先急ぎ):
 「後ろが詰まっている」「信号が変わりそうだ」と焦っている。

 3 死角(デッドアングル):
 対向車線の車(右折待ちなど)の影になって、あなたの車が見えていない。

    相手は**「悪意」があるわけではなく、「判断ミス」「見落とし」**で突っ込んでくることもあるのです。
    だからこそ、「相手はミスをするかもしれない」と予測してあげることが、自分の身を守ることにつながります。

    【恐怖体験】港区日比野交差点での2台目

    前に、港区七番町でのレッスンに向かうため、江川線を走行していた時のことです。
    日比野の交差点に差し掛かり、青信号だったのでそのまま直進しようとしました。

    港区 江川線 日比野交差点

    対向車線には右折待ちの車がいましたが、完全に停止しており、こちらの存在を認識しているように見えました。
    「よし、このまま通過しよう」と思った瞬間です。

    なんと、止まっている先頭車両の後ろから、2番目の右折車が、先頭車を避けるようにして急に飛び出してきたのです。
    (※前の車が止まっているのに、後ろの車が痺れを切らして出てくるパターンです)

    私だけでなく、周囲の直進車両も一斉に急ブレーキをかけ、なんとか衝突を回避しました。
    **「右折ドライバーの勝手な判断が、直進車の運命を握っている」**と痛感した出来事でした。


    ■ 2. 事故を防ぐ「3つの予兆」

    突っ込んでくる車には、多くの場合**「予兆(サイン)」**があります。
    交差点に近づく時、対向右折車をよく観察してください。

    1 ジリジリ動いている:
    停止線で止まらず、少しずつ前に出ている車は、「行けるタイミングを探している(隙あらば行くぞ)」というサインです。

    2 タイヤがこっちを向いている:
    タイヤが右に切られている場合、アクセルを踏めばすぐに飛び出してきます。

    3 ドライバーがこちらを見ていない:
    視線が曲がる先(横断歩道など)に向いている場合、直進車(あなた)に気づいていない可能性があります。

      対向右折車の動きを観察するドライバー

      【さらに上級の予測】曲がった先を見る

      また、右折車の「行く先(曲がった先の横断歩道)」に歩行者がいないかも確認してください。

      もし歩行者がいたら、強引に右折した車が、あなたの目の前で急停止して道を塞ぐ可能性があります。
      対向車だけでなく、その「先」まで見ることができれば、より安全に回避できます。


      ■ 3. 最強の防御「アクセルオフ」

      予兆を感じたら、あるいは見通しの悪い交差点では、
      「アクセルから足を離し、ブレーキの上に置く(ブレーキの構え)」
      をしてください。

      ブレーキを構える足

      これだけで、もし相手が飛び出してきても、
      「反応時間(空走距離)」を大幅に短くして、即座にブレーキをかけることができます。

      「青だから進め」ではなく、
      「青だけど、アクセルを緩めて様子を見る」
      この余裕が、0.1秒の差を生み、衝突を回避させます。


      ■ まとめ|優先権より「安全権」を

      右直事故は、交差点事故の中でも特に多い事故パターンです。

      今回のポイントを整理します。

       1 **「直進優先」**を過信しない(相手はミスをする)。

       2 **「ジリジリ動く右折車」**は要注意。

       3 交差点進入時は**「ブレーキの構え」**で備える。

        事故が起きた後で「こっちが優先だったのに!」と主張しても、痛い思いをするのは自分です。
        「君が無理して来そうだから、僕が備えておいたよ」
        そう言えるような、大人なドライバーを目指しましょう。

        愛知ペーパードライバースクールでは、
        「交差点での危険な車の見分け方」
        「もらい事故を防ぐための防衛運転」
        を、実際の道路状況に合わせて指導しています。

        愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
        服部 寛嗣

        2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
        10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
        現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
        年間約200名のサポートをしています。

        中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
        教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
        幅広い資格を保有。

        2026年3月6日

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