【安全知識】対向車からパッシングされた…なぜ?夜間の「ハイビーム切り替え」の鉄則と、ルームミラーの「謎のレバー」の使い方
夜道を運転中、対向車から「パッシング(ライトの点滅)」をされたことはありませんか?
「えっ、何? 私なにかした?」と不安になりますよね。
その原因の多くは、**「あなたのライトが眩しすぎる(ハイビームのまま)」**ことです。
ライトは「自分の視界を確保する」だけでなく、**「周りに迷惑をかけない」ための配慮も必要です。
今回は、夜間のトラブルを防ぐための「ライト操作のマナー」と、自分が眩しい時の「対策機能」**について解説します。
■ 1. ハイビームは「こまめ」に切り替える
前回の記事で「夜間はハイビームが原則」とお伝えしました。
しかし、それはあくまで「単独で走っている時」の話です。
夜間運転では、**「対向車や前車がいる時は、ハイビームからロービームへ切り替える」**のが基本です。
切り替え忘れは「攻撃」と同じ
ハイビームの光は、対向車のドライバーの目をくらませます(蒸発現象の原因にもなります)。
相手からすると、強烈なライトで攻撃されているのと同じです。

・対向車のライトが見えたら→ すぐロービーム。
・すれ違い終わったら→ すぐハイビーム。
この「こまめなカチカチ操作」が、夜間運転の上級者テクニックです。
【プロの視点】オートハイビームは完璧?
現在スクールで使用しているレッスン車には「オートハイビーム機能」が付いています。
自動切り替えは一見便利ですが、私の印象では、この機能は「他者への配慮」を最優先にしすぎているように感じます。
周囲に誰もいない「ほぼ真っ暗な状況」になってようやく上向きに切り替わるため、それ以外の薄暗い場面では、常に下向きのままでの走行になりがちです。
そのため私は、危険を早く発見するために、現在でも**「手動切り替え」**をメインで使用しています。機械任せにせず、自分の目で判断することも大切です。
■ 2. 知らない人多数!「謎のレバー」の正体
後続車のライトが眩しいときは、ルームミラーの「防眩ミラー」で減光できます。
最近は背の高い車(SUVやミニバン)が増えており、信号待ちなどで後ろに付かれると、ルームミラーに反射した光が目に刺さって眩しいことがあります。
そんな時、我慢していませんか?
実は、ルームミラーには**「魔法のレバー」**が付いています。

「防眩(ぼうげん)レバー」の使い方
ミラーの下に、小さなプラスチックのツマミがありませんか?このレバーが**「防眩ミラー」と呼ばれる機能です。
これを「手前に引く(または奥に押す)」**と、鏡の角度が変わり、後続車のライトの反射を弱めることができます。
・普段:レバーを戻しておく。
・眩しい時:レバーを操作して、光を減光する。
これを知っているだけで、夜間の信号待ちのストレスが激減します。
ぜひ、ご自分の車のミラーを確認してみてください。
【実話】「このミラー、壊れてますか?」
前に、西区新道にお住まいの20代男性のレッスン開始時の出来事です。
手続きを終え、シートポジションを合わせてミラーの確認をしていた時のこと。
「さあ、出発です」というところで、お客様より
「この車のルームミラー、うっすらとしか映らないのですが……壊れてますか?」
とご質問がありました。
最初は私も意味を掴めませんでしたが、確認すると**「防眩レバー」がオンの状態**になっていました。
「これは眩しい時に使う機能で、このレバーを戻すとハッキリ見えますよ」とご説明すると、「そんな機能があるのですね!」ととても驚かれていました。
意外と知らない方が多い便利機能の一つです。
■ 3. 車内は「暗く」が鉄則
意外とやりがちなのが、**「室内灯(ルームランプ)をつけたままの走行」**です。
・子供が怖がるから
・荷物を探したいから
という理由で点けっぱなしにしていると、**「窓ガラスが鏡のようになってしまう」**のです。
車内が明るいと、フロントガラスに車内の様子が映り込み、外の景色(必要な情報)が全く見えなくなります。
走行中は必ず消灯し、何か探す時は安全な場所に停車してから点けるようにしましょう。

■ 4. カーブや交差点での「ライト活用術」
最後に、見通しの悪い場所でのテクニックです。
夜のカーブや、信号のない交差点。先が見えなくて怖いですよね。

そんな時は、**「ライトで会話」**をします。
・カーブの手前:
ハイビームで先を照らし、カーブミラーなどに光を反射させて「車が近づいてますよ」と対向車に知らせる。
・交差点:
ライトを「パチッ」と切り替える(パッシングする)ことで、光の点滅で歩行者や自転車に存在を気づかせる。
ライトは「見るため」だけでなく、**「見てもらうため」**の道具でもあります。
■ まとめ|光を制する者は夜道を制す
今回のポイントを整理します。
1 対向車がいたら、意地を張らずにロービーム。
2 後ろが眩しい時は、ミラーの防眩レバーを使う。
3 走行中は室内灯を消す(ガラスの映り込み防止)。
夜間の運転は、昼間以上に「気配り」が必要です。
ライトを適切に操作して、自分も周りも快適なドライブを心がけましょう。
愛知ペーパードライバースクールでは、
「オートライトやオートハイビームの使い方が分からない」
「防眩ミラーの設定位置を教えてほしい」
という、車の装備に関するご質問にも丁寧にお答えしています。


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間延べ約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2026年3月4日
