愛知ペーパードライバースクール

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【安全知識】そのトラックの陰、誰かいませんか?死角に潜む歩行者を見抜く「屋根上」と「床下」の確認テクニック

道路の左側に、宅配便のトラックや乗用車が止まっている。
よくある光景ですが、あなたはその横を通過する時、何を考えていますか?

「邪魔だなあ、避けて通ろう」
それだけ考えて漫然と通過するのは、非常に危険です。

中区東新町交差点付近の駐車車両

なぜなら、その止まっている車は**「巨大な壁」であり、その向こう側には「道路を渡ろうとしている歩行者」**がいるかもしれないからです。また止まっている車がつくる死角での歩行者事故は住宅街や商業エリアで非常に多く発生しています。

今回は、駐停車車両の死角に潜む危険と、それを見抜くための**「プロの目の付け所(予兆の見つけ方)」**について解説します。


■ 1. 「止まっている車」は壁である

まず認識してほしいのは、**「駐停車車両 = 視界を遮る壁」**だということです。

特に危険なのが、

トラックやバスなどの大型車(向こう側が全く見えない)

左右両側に車が止まっている場所(逃げ場がない)

連続して車が止まっている場所(死角が広範囲になる)

これらの横を通過する時は、**「いつ誰が飛び出してきてもおかしくない」**と予測し、アクセルから足を離してブレーキの上に移動させ(ブレーキの構え)、必要に応じて速度を落としてください。

中村区名駅 壁のように死角を作る車

■ 2. プロはここを見る!「チラ見え」を探せ

「見えないから予測しようがない」
と思うかもしれませんが、実はヒントが隠されていることがあります。

プロのインストラクターは、車の陰を通過する際、以下の3点を無意識にチェックしています。

① 屋根上情報(やねうえじょうほう)

乗用車などの場合、車の屋根の上を見てください。
**「歩行者の頭」や「傘」**が、チラッと見えていませんか?
もし見えたら、その人は車の陰から道路を渡ろうとしています。

中村区三の丸 車の屋根上から見える頭

② 床下情報(ゆかしたじょうほう)

トラックやワンボックスカーなど、車高が高い車の場合、車の下(タイヤとタイヤの間)を見てください。
向こう側に**「人の足」や「自転車のタイヤ」**が見えませんか?
これが「床下情報」です。

③ 窓越し情報(まどごしじょうほう)

止まっている車両の、窓(ガラス)を見てください。
車両によっては、窓越しに透けて、死角に隠れた歩行者の人影が見える場合もあります。

車両の窓越しに見える死角

【体験談】「信号待ちの車」も死角になる

免許を取得して間もない頃、この「些細な情報」を読み取れず、危ない思いをしたことがあります。

「明らかに違法駐車している車」に対しては警戒できていたのですが、対向車線で**「ただ信号待ちをしているだけの車列」**に対して、警戒心が薄れてしまっていたのです。
その車列の隙間(死角)から、歩行者が道路を横断しようとしていることに、ギリギリまで気づけませんでした。

幸い、飛び出しには至りませんでしたが、**「気づくのが遅れた(準備ができていなかった)」**という事実に、背筋が凍る思いをしました。
駐車車両だけでなく、渋滞や信号待ちの車も「死角を作る壁」であることを忘れてはいけません。


■ 3. 「ハザード」の罠に注意!

最後に、連続して車が止まっている時の**「ハザードランプ」**の罠です。

前の車がハザードを出して止まっている……と思ったら、
「実は右ウインカーを出して発進しようとしていた!」
という経験はありませんか?

中村区椿町 連続駐車車両で見えない左ウインカー

見えない左側のウインカー

何台も車が並んでいると、前の車の「右側のランプ」しか見えないことがあります。
ハザード(両方点滅)なのか、右ウインカー(片方点滅)なのか、後ろからは判別できません。

「止まってるだろう」と思って追い越そうとしたら、急に発進されて衝突!
という事故を防ぐためにも、**「止まっている車も、急に動くかもしれない」**と疑ってかかることが大切です。

また、実際の道路状況では、路端からの発進時に合図を出さないドライバーや、ハザード(停車の意思)を出したまま発進する方もいらっしゃいます。
「合図が出ていないから絶対に動かない」と思い込まず、タイヤの動きなどを見て慎重に判断しましょう。


■ まとめ|見えないなら「いる」前提で

今回のポイントを整理します。

1 駐停車車両は**「死角を作る壁」**。

2 屋根の上や車の下、窓越しに見て、人の気配を探る。

3 止まっている車も**「動き出すかも」**と警戒する。

    「見えない=いない」ではありません。
    「見えない=そこに誰か隠れている」
    そう考えるとともに、背の低いお子様が隠れているなどさらなる不測の事態に備え速度を落とすのが、防衛運転の基本です。

    愛知ペーパードライバースクールでは、
    「路駐の多い道路での走り方が怖い」
    「どこを見て危険を予測すればいいか知りたい」
    という方のために、実際の道路状況を使った危険予測トレーニングを行っています。

    愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
    服部 寛嗣

    2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
    10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
    現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
    年間延べ約200名のサポートをしています。

    中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
    教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
    幅広い資格を保有。

    2026年2月28日

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