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【法令解説】高速道路で「故障」したら車内に残るな!三角表示板の義務と、命を守る「避難」の鉄則

時速100kmで流れる高速道路。
もし突然、タイヤがバーストしたり、エンジンが止まったりしたら……。
あなたは冷静に対処できますか?

「とりあえず路肩に止めて、車の中でJAFを待とう」
そう思った方、その判断が命取りになります。

高速道路で路肩に止まる故障車

高速道路での停車は、後続車に追突されるリスクが非常に高い、極めて危険な状況です。
今回は、万が一のトラブル時に命を守るための**「緊急停止の手順」と、意外と知られていない「積んでおかないと違反になる物」**について解説します。


■ 1. 高速道路は「駐停車禁止」が絶対

まず大前提です。
高速道路は、信号待ちや料金所などの例外を除き、**「駐停車禁止」**です。

・「電話がかかってきたから」

・「カーナビを設定したいから」

・「疲れたから少し休憩」

これらは全て違反です。路肩や路側帯も「休憩スペース」ではありません。
用事がある場合は、必ずパーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)に入ってください。

東名高速 豊田上郷サービスエリア

■ 2. もし故障したら?「命を守る4ステップ」

しかし、故障や事故で「やむを得ず止まる」こともあります。
その時は、以下の手順で行動してください。

① 路肩に寄せて「ハザード」

少しでも動くなら、ハザードランプを点けて、できるだけ左側の路肩(広いところ)に寄せます。
ハンドルを**「左に切ったまま」**にしておくと、追突された時に車線側に飛び出しにくくなります。

② 「発炎筒」と「三角表示板」を置く(重要!)

後続車に「ここに車がいるぞ!」と知らせます。
発炎筒を焚き、車の50m以上手前に**「停止表示器材(三角表示板)」**を置きます。

【要注意】三角板は自分で買わないとダメ!
高速道路で駐停車を行う際には、昼も夜も必ずこの「停止表示器材(三角板)」の使用が義務付けられています。
ハザードだけで済ませている車を見かけますが、あれは**「故障車両表示義務違反」**という違反になります。

しかも、この三角板は新車の標準装備ではありません。
ご自身で購入して積んでおかないと、いざという時に使えませんので、必ずトランクを確認してください。

③ 全員「ガードレールの外」へ避難

これが一番大切です。
「車の中」や「車のすぐ近く」には、絶対にいないでください。
追突された際、巻き込まれてしまいます。

運転者も同乗者も、全員**「ガードレールの外側(路外)」**へ避難してください。
(※高架橋などで外がない場合は、車より後方の路肩の隅など、最も安全な場所へ)

④ 通報する(110番・#9910・非常電話)

安全な場所に避難してから、通報します。
携帯電話でもいいですが、1kmおきに設置されている**「非常電話」**を使うと、場所を説明しなくても管制センターに位置が伝わるので便利です。

名二環 勝川インター付近 非常駐車帯と非常電話

■ 3. 【実体験】タイヤがバーストした時の恐怖

実は私自身、免許取得から4年ほど経った頃、高速道路で怖い経験をしました。
走行中に突然**「タイヤがバースト(破裂)」**し、走行不能になってしまったのです。

当時私は、友人と岐阜県の「養老の滝」に向かって、東名高速名古屋インターから名神高速養老インターへ走行していました。
すると、一宮インターを過ぎたあたりで、いきなり車内が大きな音と振動に包まれたのです。

すぐに「ただ事ではない」と考えミラーを見ると、左の後輪付近から火花が散っていました。
自動車学校で聞いていた「バースト」が本当に起きたのだと理解し、すぐにハザードを点け、ハンドルをしっかり持ちました。
断続的にフットブレーキを使用しつつ、エンジンブレーキも強めて減速し、なんとか路肩の非常駐車帯に車を止めました。

必要な措置をした後、携帯電話ですぐにJAFを呼び、ガードレールの外側で小さくなりながら助けを待ちました。
今でも思い出す恐怖体験ですが、おかげで自動車学校時代には教習生の皆さんも息をのむ「鉄板ネタ(生きた教材)」になっています。


■ まとめ|備えあれば憂いなし

今回のポイントを整理します。

1 路肩でも休憩での駐停車は禁止

2 故障したら**「ハザード・発炎筒・三角板」**で合図する。

3 車に残らず、**「ガードレールの外」**へ逃げる。

    高速道路上の車は、ただの「鉄の箱」です。大型トラックに追突されればひとたまりもありません。
    「三角表示板」を持っていなければ、今すぐカー用品店で購入してトランクに入れておきましょう。それがあなたと家族の命を守るお守りになります。

    愛知ペーパードライバースクールでは、
    「高速道路教習」の中で、実際の非常電話の位置確認や、合流・車線変更の練習を徹底的に行っています。

    愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
    服部 寛嗣

    2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
    10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
    現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
    年間延べ約200名のサポートをしています。

    中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
    教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
    幅広い資格を保有。

    2026年2月27日

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