【法令解説】夜道の路駐はライトが必要?高速道路で故障したら?「夜間・高速・専用場所」の駐停車ルール
昼間、街中に車を停める時のルールは分かったけれど、
**「夜、真っ暗な道」や「高速道路」**ではどうすればいいのでしょうか?
「ハザードを出しておけばいいのかな?」
「高速道路で止まったら、車の中で待っていればいいの?」

この判断を間違えると、単なる違反だけでなく、後続車に追突される**「重大事故」**につながります。
今回は、特殊な状況下での駐停車ルールとして、
1 夜間の駐停車
2 高速道路での緊急停止
3 高齢者等専用駐車区間
の3つについて解説します。
■ 1. 夜道は「見つけてもらう」ことが命
夜間(日没〜日の出)、道路に駐停車する時は、**「自分の車の存在」**を周囲に知らせる義務があります。
暗闇に黒い車が止まっていたら、後続車は気づかずに衝突してしまうからです。
必要なライト(灯火)
・ハザードランプ(非常点滅表示灯)
・テールランプ(尾灯)
・パーキングランプ(駐車灯)
のいずれかを点灯させなければなりません。
(※ただし、街灯があって50メートル後方から見える場所や、停止表示器材を置く場合は免除されます)

【実話】無灯火で止めていたらぶつけられた!
私の学生時代の先輩が、夜間に路上で車を止めていた時に、このルールを失念しており**「無灯火」**で駐車をしてしまいました。
車から離れて用事を済ませ、車に戻ると周辺が騒がしくなっていました。
なんと、道路を走行していた別の車が、先輩の車に気づかず**接触(追突)**してしまっていたのです。
幸いにも大きな怪我はなかったようですが、一歩間違えば重大な人身事故になっていたかもしれません。
「見えているだろう」という過信は禁物です。
■ 2. 高速道路で止まる時は「逃げる」
次に、高速道路です。
原則として、高速道路上での駐停車は禁止です(SA・PA、料金所を除く)。
しかし、故障や事故で「やむを得ず止まる」こともあります。
この時の対応を間違えると、最悪の場合は命を落とします。

命を守る3ステップ
1 路肩に寄せる:ハザードを出し、できるだけ左端へ。
2 合図を置く:**停止標示機材(赤い三角板)**+「発煙筒」**を車の後方に置くと〇。(※三角板は昼夜問わず必須です!)
3 逃げる:車内には残らず、全員ガードレールの外へ避難する。
高速道路でのレッスン中、時折故障などで路肩に止まっている車両を見かけます。
最近はVICS(道路交通情報通信システム)によって、カーナビ等で早めに故障車情報などを得ることができますが、止めた場所によっては発見が遅れることもあります。

また、「停止表示器材(三角表示板)」は、新車時の標準装備ではありません。
ご自身で購入して積んでおかないと、いざという時に設置できず違反(故障車両表示義務違反)になりますので、高速道路を走る前には必ず用意をお願いします。
■ 3. 「クローバーマーク」の駐車場所
最後に、スーパーや公共施設で見かける、車椅子のマークやクローバーのマークが描かれた**「高齢者等専用駐車区間」**です。
ここに停めていいのは、
**「公安委員会から『専用場所駐車標章』の交付を受けている車」**だけです。

マークを貼っているだけではダメ!
よくある勘違いが、
「おじいちゃんを乗せているからOK」
「もみじマークを貼っているからOK」
というものです。
これは間違いです。
警察署に申請をして、**指定の許可証(標章)**をもらい、それをフロントガラスに掲示している車だけが駐車可能です。
(※対象:70歳以上、妊産婦、身体に障害がある方など)
対象者であっても、許可証なしで停めると駐車違反になる可能性がありますので、必ず事前に申請をしておきましょう。
■ まとめ|「自分が見えているか」を考える
今回のポイントを整理します。
1 夜にはハザード等で存在を知らせる。
2 高速道路では、三角表示板を置いてガードレールの外へ逃げる。
3 専用駐車区間は、許可証(標章)が必要。
駐停車で一番怖いのは、**「止まっている自分に、周りが気づいていないこと」**です。
夜間も高速道路も、「ここに車がいるぞ!」とアピールすることが、追突事故を防ぐ最大の防御になります。
愛知ペーパードライバースクールでは、
「高速道路での合流や緊急時の対応が怖い」
「夜間の運転で見落としがないか不安」
という方のために、時間帯や場所を変えた実践レッスンも行っています。


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2025年6月27日
