【法令解説】狭い道での対向車、どっちが先?「障害物」がある時の優先順位と、ぶつからないための「待つ場所」選び
住宅街の狭い道を運転中、前方から対向車がやってきた!
しかも、自分の目の前には「配送トラック」が止まっている……。
「すれ違えるかな? それとも待つべき?」
「あっちが避けてくれるだろう」
そんな迷いが生じた瞬間、狭い道の中で車同士が鉢合わせしてしまい、進むことも下がることもできない**「立ち往生」**になってしまうことがあります。
今回は、狭い道でのトラブルNo.1である**「行き違い(すれ違い)」のルールと、スムーズに抜けるための「場所選びのテクニック」**について解説します。
■ 1. 基本ルール:「障害物」がある方が待つ
まずは、道路交通法上の原則です。
道路工事や駐車車両などの「障害物」がある場合、どちらが優先でしょうか?

答えは、
「障害物がある側の車が、一時停止(または減速)をして道を譲る」
これが鉄則です。
障害物を避けるためには、センターラインをはみ出したり、対向車線に入ったりする必要があります。つまり、**「対向車線にお邪魔する側」**が遠慮して待つのがルールです。

【NG行動】「行けるだろう」の突っ込み
初心者にありがちなのが、
「対向車が来ているけど、急げば間に合うかも」
と加速して障害物を避けようとする行為です。
これは正面衝突のリスクがあるだけでなく、相手を急ブレーキさせる迷惑行為です。
「障害物があるな」と思ったら、まずアクセルを緩めて、対向車が来ていないか確認してください。
■ 2. 狭い道での実践テクニック「予測と場所選び」
ルールは上記の通りですが、実際の名古屋の住宅街では、
「どっちにも電柱がある」「ガードレールがあって狭い」
というケースが多々あります。
そんな時に重要なのが、**「どこですれ違うか(場所選び)」**です。

① 「出会う場所」を予測する
対向車が見えたら、何も考えずに進んではいけません。
「このまま進むと、あの電柱の横で鉢合わせしそうだな」
と、すれ違うポイントを予測します。
② 「広いポケット」を探す
予測したポイントが狭いなら、手前にある**「広い場所(ポケット)」**で待ちます。
・ゴミ集積所の前
・マンションの入り口
・電柱と電柱の間
わずか50cmでも道幅が広い場所を見つけ、そこに車を寄せて対向車を待ちます。
「狭い場所には突っ込まない。広い場所で待つ」
これが、狭い道を攻略する唯一のコツです。
【実例】名古屋の下町エリア
名古屋市内にも、とても狭いエリアがたくさんあります。
代表的なのが、大須の門前町周辺や、中村区太閤通付近の裏路地などです。
また、**西区那古野(円頓寺商店街付近)**の裏路地も、非常に狭い場所になります。

一見すると「すれ違いなんて絶対無理!」と感じる場所も多くありますが、そのようなエリアで生活している方は、お互いに譲り合って安全に通行されています。
「相手が待ってくれているかな?」と確認しながら進むことが大切です。
■ 3. 歩行者・自転車がいる場合
対向車だけでなく、歩行者や自転車がいる場合も要注意です。

狭い道で、
「自分」+「対向車」+「歩行者」
この3つが横に並ぶと、接触事故の危険性が跳ね上がります。
「3つ並び」を避ける
対向車とすれ違うポイントに歩行者がいたら、無理に進まず**「手前で止まって」**ください。
対向車を先に行かせるか、歩行者が通り過ぎるのを待ちましょう。
「自分・相手・歩行者」が一直線に並ばないように、タイミングをずらすのがプロの技です。
■ まとめ|「譲る」ことが一番の近道
今回のポイントを整理します。
1 障害物がある側が待つ(原則)。
2 すれ違う場所を予測して、広い場所で待つ。
3 **「3つ並び」**になりそうなら、手前で止まる。
狭い道では、「先に行こう」とするドライバーよりも、「サッと止まって譲れる」ドライバーの方が、結果的に早くスムーズに通行できます。
すれ違いざまに相手のドライバーから「ありがとう」と手を挙げてもらえるような、余裕のある運転を目指しましょう。
愛知ペーパードライバースクールでは、
「自宅前の道が狭くて出かけられない」
「対向車との距離感が怖くて寄せられない」
という方のために、ご自宅周辺の道路を使った「生活道路攻略レッスン」を行っています。


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2025年5月23日
