【法令解説】初心者マークへの幅寄せは違反です!「保護すべき車」のルールと、近所迷惑になる「無意識のNGマナー」
運転中、同じ道路を走っている車の中に、
**「特別なマーク」**を付けている車を見かけたことはありませんか?
・若葉色の初心者マーク
・四つ葉や紅葉の高齢者マーク
「あ、初心者か。遅いから抜かしちゃおう」
と、無理に割り込んだり、幅寄せをしたりしていませんか?
実は、特定のマークを付けた車に対して、無理な幅寄せや割り込みをすることは**「初心運転者等保護義務違反」**という立派な交通違反です。
今回は、ドライバー同士の思いやりルールである**「保護すべき車」と、知らずにやっていると恥ずかしい「運転マナー」**について解説します。
■ 1. 「いじめたら違反」になる4つのマーク
以下のマークを付けている車に対しては、危険防止のためやむを得ない場合を除き、**「幅寄せ」や「割り込み(無理な進路変更)」**をしてはいけません。
① 初心運転者標識(初心者マーク/若葉マーク)
・対象:免許取得から1年未満のドライバー。
・特徴:表示義務があります(付けないと違反)。

【よくある質問】1年以上経っていても付けていい?
よく、レッスン中にペーパードライバーの方やブランクの長いお客様から、
「運転免許証を取得して数年経っていると、初心者マークは付けられないですよね?」
というご相談を受けます。
答えは、「付けても大丈夫です」。
1年間は「義務(付けなきゃダメ)」ですが、外すタイミングは皆さんにお任せされています。
ブランクがあって不安な方は、周りに配慮してもらうためにも、堂々と付けて運転してください。
② 高齢運転者標識(高齢者マーク/もみじ・四つ葉)
・対象:70歳以上のドライバー(努力義務)。
・特徴: もみじ(旧)や四つ葉(新)のデザイン。


③ 聴覚障がい者標識(蝶のマーク)
・特徴:耳が不自由なドライバーであることを示しています。クラクションが聞こえませんので、無理な追い越しなどは厳禁です。
④ 身体障がい者標識(クローバー)
・特徴:肢体不自由なドライバーが運転しています。

これらの車は、速度がゆっくりだったり、判断に時間がかかったりすることがあります。
イライラせずに、車間距離を空けて見守るのが「カッコいいドライバー」の条件です。
■ 2. 知らずにやってない?「迷惑なアイドリング」
次に、運転操作以外のマナーについてです。
ペーパードライバーの方が無意識にやってしまいがちなのが、**「長時間のアイドリング」**です。
コンビニや待ち合わせで…
「ちょっと人を待つだけだから」
「暑いからエアコンをつけておきたい」
といって、エンジンをかけっぱなしで停車していませんか?
アイドリング中のエンジン音や振動は、車内にいると気になりませんが、外にいる人(特に近隣住民)にとってはかなりの騒音です。

お店の駐車場で「前向き駐車」や「アイドリングストップ」の看板を見かけたことはありませんか?
これらは、車の騒音や排気ガスなどで近隣にお住いの方の平穏な暮らしを妨げるのを防ぐ目的で設置されています。
特に昼間は気にならない音も、静まり返った夜間ではとても気になる騒音となります。
また、名古屋の住宅街は家と道路が近いため、アイドリングの低周波音が家の中に響きやすい傾向があります。
常日頃から、周囲への気配りの一つとして、こまめなエンジンストップを心がけましょう。
■ 3. 「球切れ」に気づかない恐怖
最後に、車のメンテナンス(整備)についてです。
初心者が最も気づきにくいのが、**「ブレーキランプの球切れ」**です。

自分では見えない後ろのライト。
もしブレーキランプが切れていたら、後続車はあなたが減速したことに気づけず、追突される危険性が跳ね上がります。
どうやって確認する?
・壁に向かってバック駐車し、ブレーキを踏んで反射を見る。
・誰かに後ろで見てもらう。
・ガソリンスタンドで点検してもらう。
「整備不良」も立派な違反です。
【実体験】ウインカーの点滅が早い?
過去に一度、瀬戸市で実施したマイカーレッスンにおいて、「右折合図(ウインカー)」が球切れを起こしていたことがありました。
お客様に事情を説明し、ご納得の上でレッスン車両にて続行いたしましたが、気が付かずそのまま継続していたら思わぬトラブルが起きていたかもしれません。
ちなみに、ウインカーは球切れを起こすと、運転席のメーターでの**「カチカチ」という点滅速度が異常に速く(高速に)なります。**(ハイフラッシャー現象といいます)
「あれ?いつもより早いな」と思ったら、すぐに点検してください。
■ まとめ|運転は「コミュニケーション」
今回のポイントを整理します。
1 マーク付きの車には、幅寄せ・割り込み厳禁。
2 駐停車時は、エンジンを切る(アイドリングストップ)。
3 ライトの点検を行い、追突事故を防ぐ。
運転は自分一人でしているものではありません。
歩行者、他のドライバー、近隣住民……。すべての人が気持ちよく過ごせるように配慮するのが、真の安全運転です。
愛知ペーパードライバースクールでは、
運転技術だけでなく、こうした**「ドライバーとしてのマナーや心構え」**もしっかりとお伝えしています。
「周りに迷惑をかけない運転」を身につけたい方は、ぜひご相談ください。


愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣
2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。
中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。
2025年4月11日
