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【法令解説】「白い杖」や「通学バス」を見たらどうする?子供や高齢者を守るために義務付けられた「一時停止・徐行」のルール

運転中、道路脇を歩いている人を見て、
「あ、この人は特に気をつけなきゃいけないな」
と判断できていますか?

すべての歩行者を守るのは当然ですが、法律上、**「特に手厚く保護しなければならない人たち」**が決まっています。

横断歩道を横断する子供

これを知らずに、普通の歩行者と同じ感覚で通過してしまうと、重大な事故や違反につながります。
今回は、ドライバーとして絶対に知っておくべき**「交通弱者への特別ルール」と、「通学バス」**への対応について解説します。


■ 1. 「一時停止・徐行」が義務になる人たち

以下の歩行者が通行している場合、車は**「一時停止」または「徐行」**をして、安全に通れるようにしなければなりません。(※ただ避けるだけではダメです!)

① 白や黄色の杖を持っている人

目の不自由な方です。
音を頼りに歩かれているため、ハイブリッド車などの静かな車は気づかれにくいです。いつでも止まれる速度で、大きく間隔を空けて通過してください。

② 車椅子、盲導犬を連れている人

段差や溝にタイヤを取られたり、動きが制限されたりすることがあります。

散歩する、高齢の車いす利用者と介護職員

③ 子供、高齢者、身体の不自由な方など

・「保護者のいない子供(集団下校など)」

・「通行に支障のある高齢者」

・「妊産婦の方」

小学生の集団下校

これらの方々は、とっさの危険回避ができません。
「危ない!」とクラクションを鳴らすのではなく、ドライバー側が徐行や止まって安全を確保するのがルールです。

【実例】北区清水などの住宅街
名古屋市にも、熱田区や南区といった高齢者の方が多くお住まいのエリアはたくさんあります。
また、写真の北区清水も高齢の方が多くお住まいの地域になります。

北区清水 道路脇で井戸端会議をする高齢者

こうした生活道路では、道路端で話し込んでいたり、ゆっくり横断されたりする光景をよく見かけます。
「通れないな」と思っても焦らせず、安全に移動されるのを待ちましょう。


■ 2. 知らないと危険!「通学バス」の追い越しルール

次に、意外と知られていない**「通学・通園バス(スクールバス)」**のルールです。

黄色のスクールバスが、ハザードランプを出して止まっている時。
「ただの路駐だな」と思って、それまでと同じ通常の速度で追い越していませんか?

停車している幼稚園バスの陰には、園児がいると考える

鉄則:ハザード中の通学バス横は「徐行」

児童や園児が乗り降りするために停止している通学バスの側を通る時は、**「徐行(すぐに止まれる速度)」**しなければなりません。

なぜ徐行が必要?

想像してみてください。
バスから降りた子供の家が、道路の反対側にあったら?
お母さんが反対側で待っていたら?

子供はバスを降りた瞬間、バスの前後から飛び出して道路を横断する可能性があります。
**「バスの陰には子供がいる」**と思って、最徐行で通過してください。

「いつもと違う」時が一番危ない

車から降りた園児が道路に飛び出すのは非常に危険な状況ですので、普段は保育士さんやご両親など、周囲の大人が注意していることが多いものです。

ただ、**「不測の事態」**が起きた時に事故は発生します。

・普段迎えに来るお母さんが行けず、代わりにお祖母ちゃんや兄弟が迎えに来てくれた時(嬉しくて飛び出す)。

・お父さんが習い事に送って行った時、車から降りたお子さんが道路向かいの塾に向かって急に走り出した時。

このように、大人の注意の網からすり抜けてしまい、悲しい結果になるケースは後を絶ちません。
「大人がついているから大丈夫だろう」と過信せず、ドライバー自身が注意を払う必要があります。

飛び出しの注意を促す看板

■ 3. 「子供がいるサイン」を見逃すな

最後に、学校や幼稚園の近くにある**「警戒標識」です。
黄色いひし形に、
「子供が2人歩いているイラスト」**が描かれた標識です。

学校、幼稚園、保育所等ありの標識

この標識がある場所の意味

「近くに学校や幼稚園がありますよ」という意味です。
特に、**朝の通学時間(7:30〜8:30頃)**や、**下校時間(15:00頃〜)**は、子供の飛び出しリスクが跳ね上がります。

この標識を見たら、
「ボールが飛んでくるかも」
「ふざけ合って車道にはみ出してくるかも」
と予測レベルを最大にして運転しましょう。


■ まとめ|「弱者」を守れるドライバーになろう

今回のポイントを整理します。

1 杖・車椅子・子供・高齢者には、一時停止か徐行で対応。

2 通学バスが止まっていたら、飛び出しを警戒して徐行。

3 黄色い子供の標識を見たら、予測レベルを上げる。

    運転に慣れてくると、つい効率を求めてしまいがちですが、
    「もし自分の子供だったら」「自分のおばあちゃんだったら」と想像する優しさが、悲惨な事故を防ぎます。

    愛知ペーパードライバースクールでは、
    「通学路の運転が怖い」
    「高齢者の多い地域での安全確認を学びたい」
    という方のために、地域ごとの特性に合わせたレッスンを行っています。

    愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
    服部 寛嗣

    2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
    10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
    現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
    年間約200名のサポートをしています。

    中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
    教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
    幅広い資格を保有。

    2025年4月8日

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