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【法令解説】赤信号でも進んでいい?「左折可」の標識と、警察官に止められない「正しい停止位置」のルール

「赤信号は止まれ」
これは運転の基本中の基本ですが、いざ実際の道路に出ると、迷う場面に出くわすことがあります。

「停止線が消えていて見えない!どこで止まる?」
「前の車が赤信号なのに左折していった!信号無視?」

実は、赤信号には**「正しい停止位置の優先順位」と、「赤でも進んでいい例外」**が存在します。

中区大須若宮北交差点

ここを曖昧にしていると、交差点内で立ち往生してしまったり、逆に進めるのに止まっていてクラクションを鳴らされたりと、トラブルの原因になります。

今回は、意外と奥が深い**「赤信号での停止位置」と、見かけたらラッキー(?)なレア標示板「左折可(させつか)」**について解説します。


■ 第1章:どこで止まる?「停止位置」の優先順位

まずは基本の「止まる場所」です。
「停止線で止まるだけでしょ?」と思われがちですが、雪や経年劣化で白線が消えている道路も少なくありません。

迷った時は、以下の**「優先順位」**で判断してください。

1. 「停止線」がある場合(最優先)

基本はこれです。停止線の直前で止まります。
前回の記事でもお伝えしましたが、タイヤではなく**「バンパー(車の先端)」**を停止線に合わせてください。

停止線の標識

また雪国などでは、季節によって路面の線が見えなくなるため、道路脇に「停止線」の標識(標識に停止線と書かれており分かりやすいです)が設けられていることもあります。

2. 「停止線」がない・見えない場合

ここが初心者の方の悩みどころです。
停止線がない場合は、以下の順番で判断します。

①「交差点」の直前
交差点の中に入らないギリギリ手前で止まります。

②「横断歩道」があるなら、その直前
横断歩道の上に車体が乗らないように手前で止まります。

③「信号機」の直前
交差点も横断歩道もない(工事現場の仮設信号など)場合は、信号機の手前で、かつ信号が見える位置で止まります。

幹線道路に描かれている標示は、比較的きれいな状態を保つようにされています。

 

しかし、一本路地に入るとこの写真の北名古屋市鹿田廻間にある交差点のように停止線が薄く見えにくい場所も多くあります。

停止線がほぼ消えてしまっている北名古屋市鹿田廻間にある交差点

特に雨降りの夜などは、濡れた路面にヘッドライトや街灯の光が反射して、線が完全に見えなくなることがあります。
そんな時は焦らず、**「交差点の手前(角)」**を目安に止まるようにしましょう。


■ 第2章:赤信号でも進める!?「左折可」の標示板

次に、初心者の皆さんが最も驚くルールです。
**「赤信号なのに、左折していい場所がある」**ということをご存知でしょうか?

それが、**「左折可(させつか)」**という標示板がある場所です。

「一方通行」と間違えないで!

この標示板、非常によく似た標識があります。
皆さんもよく見る青い長方形の**「一方通行」**です。

一方通行:「青色」の背景に白い矢印

青地に白矢印の一方通行標識

左折してください: 「白色」の背景に青い矢印

白地に青矢印が左折可標示板

この「白い板に青い矢印」こそが、**魔法の標示板「左折可」**です。

「左折可」がある場所のルール

この標示板がある交差点では、以下のルールが適用されます。

・前方の信号が**「赤」「黄色」**であっても

・車は**「左折することができる」**(信号無視にならない!)

「常時左折可」とも呼ばれ、左折車をスムーズに流すために設置されています。
これを知らずに赤信号で止まっていると、事情を知っている後続車から「プッ!」とクラクションを鳴らされてしまうことがあります。

 

【目撃談】湾岸長嶋インター出口の「左折可」

この「左折可」は設置場所が少なく、街中で見る機会は本当に稀です。

私が最近見たのは、高速教習で三重県の長島方面へ向かった際、**「湾岸長嶋インター」**から一般道路に降りたすぐの信号に設置されているものです。
おそらく、長島リゾート(ジャズドリーム長島など)に向かう車列が、信号待ちで長くなるのを防ぐために設置されているのだと推察されます。

伊勢湾岸道路、湾岸長嶋インターを降りてすぐの信号交差点にある「左折可」

この交差点では、「左折可」の標示板を見落として止まってしまい、後続車からクラクションを鳴らされている車を何度も目撃しています。

もちろん、進めるといっても**「歩行者がいないこと」「周りが安全であること」**を確認した上で進んでください。無条件に突っ込んでいいわけではありません。


■ 第3章:警察官の手信号、どこで止まる?

最後に、停電時などの「警察官の手信号」での停止位置です。

教科書(法令)では以下のように定められています。

「警察官の1メートル手前」

しかし、実際に生身の人間(警察官)に向かって車を走らせ、1メートルの距離で止めるのは、運転手も警察官も恐怖を感じます。

現場でのプロの判断

ですので、実戦では**「1メートルよりも少し余裕を持って、安全な距離で止まる」**のが正解です。
警察官も「もっと前へ」と指示してくる場合は手招きをしてくれますので、まずは手前で安全に停止することを優先しましょう。


■ まとめ|「標識」と「線」をよく見よう

今回のポイントを整理します。

1 停止位置は**「停止線 > 交差点・横断歩道 > 信号機」**の順で判断する

2 **白い矢印(左折可)**がある場所は、赤信号でも左折OK

3 **青い矢印(一方通行)**と間違えないように注意!

特に「左折可」の標示板は、数は少ないですが、知っているだけで「通」なドライバーになれます。
運転中は、信号の色だけでなく、道路の白線や標識にも目を配る余裕を持てるといいですね。

愛知ペーパードライバースクールでは、
「停止線の感覚が掴めなくて、いつも手前すぎてしまう」

「標識の意味を忘れてしまって怖い」

 「自宅の近くに見慣れない標識がある」


という方のために、基礎の基礎から学び直せるレッスンを行っています。

[ LINE相談・質問も大歓迎 ]

愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣

2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。

中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。

2025年1月22日

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