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【法令解説】「誘導員に従ったら信号無視!?」警察官の手信号と警備員の合図、どっちが偉い?プロが教える優先順位

「信号が青なら進む、赤なら止まる」
これは運転免許を持っていない子供でも知っているルールです。

しかし、実際の道路では**「信号機」以外の人が指示を出している場面**に出くわすことがあります。

  • 停電や事故で、警察官が交差点の真ん中に立っている時
  • 道路工事で、警備員(誘導員)が赤い棒を振っている時

もし、「信号は赤だけど、警備員さんが『行け』と合図している」という状況なら、あなたはどうしますか?
実はここを勘違いしていると、「信号無視」として検挙されたり、事故の責任を負わされたりする
可能性があります。

今回は、意外と知らない**「信号と合図の優先順位」**について、プロの視点で解説します。


■ 基本中の基本:「対面する信号」の落とし穴

まず、基本の信号機についてです。
ルールでは**「対面する(正面の)信号に従う」**とされていますが、初心者の生徒さんがよくやる間違いがあります。

それは、**「斜めの信号を見てしまう」**ことです。

特に名古屋市内のような大きな交差点や、五差路などの変則的な交差点では、
「自分が従うべき信号」と「交差道路の信号」が視界に同時に飛び込んでくることがあります。

また他にも、名古屋市名東区高社2丁目の信号交差点がとても勘違いしやすい場所で、前方の信号に従って左折すると、少し前に交差道路の信号が見えてくることがあります。当然、自車にとって交差道路の信号なので従う必要はありませんが、勘違いをしてその信号に従い交差点内で停止してしまう方を何度も目撃したことがあります。

前方の信号に従い、青矢印のように左折すると、少し離れた前方に交差道路の赤信号が見える、名古屋市名東区高社2丁目の信号交差点
前方の信号に従い、青矢印のように左折すると、少し離れた前方に交差道路の赤信号が見える、名古屋市名東区高社2丁目の信号交差点

他にも、「横の信号が赤になったから、自分は青だ!」という見切り発進は非常に危険です。
必ず**「自分の正面にある信号」**だけを確認してください。


■ レアだけど絶対服従!「警察官の手信号」

特に優先順位が高いのが、**「警察官(および交通巡視員)」**による手信号です。

・大規模な停電が発生した時

・花火大会やお祭りなどのイベント時

・重大事故の処理中

こうした緊急時には、警察官が交差点で交通整理を行います。
この時、「信号機が赤」でも「警察官が『進め』」と言っていれば、警察官が優先されます。

私も過去に一度、警察官の交通整理を目撃したことがあります。天白区の原交差点付近を歩いていると何やら普段と違いました。気が付くと停電で信号機が消えており、様子を見ていると様々な方向から車が交差点に進入し交差点内に十台近くの車が入り乱れていました。

そんな時に警察官が現れ、絡まった糸を一本づつほどくかのように交通整理を行い、信号の復旧まで無事に事故なく解決していました。

ちなみに、警察官の手信号は「身体の向き」で赤色と青色を「手の上げ下げ」で黄色を判断します。

警察官の身体の「正面」と「背中」赤信号(止まれ)

警察官の前と後ろは、赤信号

警察官の「横顔(肩)」が見えている方向青信号(進むことができる)

警察官の横(左右)は、青信号

警察官の向きが「横顔で手を頭上に挙げる」と黄色

警察官の横(左右)でかつ、手が頭上に上がると黄色

手信号を見る機会は少ないですが、いざという時にパニックにならないよう、「身体の向き」だけは覚えておきましょう。


■ ここが最大の罠!「工事現場の誘導員」

今回、一番お伝えしたいのがここです。
道路工事や、商業施設の駐車場などで見かける**「警備員(誘導員)」**の方々。

彼らの誘導には、法的な強制力(権限)がありません。

あくまで「お願い」や「協力要請」をしているだけであり、交通整理をしている警察官とは立場が全く異なります。

もし、誘導員の指示で事故を起こしたら?

例えば、

  • 信号は「赤」
  • 誘導員が「行っていいよ!」と合図した
  • それを信じて交差点に入り、青信号の車と衝突した

この場合、**責任は100%「運転手(あなた)」**にあります。
警察も「信号無視ですね」と判断します。「誘導員に行けと言われた」という言い訳は通用しません。

過去に、緑区の滝ノ水公園付近の交差点で、交差点付近の道路工事のために交通誘導員さんによる大規模な交通整理が行われていました。そんな折、私たちの車列に向かい赤信号の状態にもかかわらず、「交差点を通過してください」と指示が出ました。

 

当然周囲の方々は、通過していきますが教習中の私たちは当然その指示に従うことができず道をふさいだ状態になってしまいました。お客様からは、「大丈夫ですか?」と心配されましたが、「通過する前方の車の方々は、何が起きてもご自身の責任において行動しております」

「待っていれば信号が変わりますので」とお客様にお伝えし事なきを得ました。その状況を作らないように交通整理の皆さんは日々業務に励んでおられます。

ただ、誘導員の方も人間ですので、見落としや判断ミスをすることがあります。
**「自分の免許を守れるのは自分だけ」**と肝に銘じ、誘導員の合図は「参考程度」に留め、必ず自分の目で信号と安全を確認しましょう。


■ まとめ|優先順位の最終確認

今回のポイントを整理します。

  1. 最強の権限警察官の手信号
    (信号機よりも優先される。絶対に従う。)
  2. 基本のルール信号機
    (必ず「正面」の信号を見る。横の信号につられない。)
  3. 法的権限なし警備員とガイド
    (あくまで協力要請。信号を無視して従うと違反になる。)

「誰の指示が一番偉いのか?」
この優先順位が頭に入っていれば、複雑な状況でも迷わず判断できます。

「ルールは頭で分かっていても、いざ名古屋の複雑な交差点を目の前にすると、一瞬の判断に迷ってしまうものです。

愛知ペーパードライバースクールでは、『知識』を『使える技術』に変えるための実践トレーニングを行っています。
『私の家の近くの、あの交差点が怖い』というご相談だけでも大歓迎です。まずはLINEでお気軽に不安をお聞かせください。」

次回は、
「青信号は『進め』ではない?黄色は『止まれ』ではない?」
皆さんが意外と勘違いしている**「信号の色の本当の意味」**について、詳しく解説していきます。

愛知ペーパードライバースクール 名古屋校 代表
服部 寛嗣

2011年から名古屋市内の指定自動車学校で勤務し、
10年間で延べ25,000名以上の技能・学科指導を担当。
現在は出張専門のペーパードライバー講習を行い、
年間約200名のサポートをしています。

中型・二種・大型二輪を含む複数の免許、
教習指導員・技能検定員・高齢者講習指導員など
幅広い資格を保有。

2025年1月12日

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